マツダは展示ブースを1区1号展示館に設置し、中国初公開のCX-9とコンセプトカーのTAKERI(タケリ)を展示する。マツダは今年、中国で苦戦を強いられてきた。薄利多売を目指した長安マツダは大環境の影響を受け業績が伸び悩み、それまで販売の大半を引き受けていた一汽マツダは、新製品の投入の遅れにより販売減が続いていた。マツダの今年1-10月の販売台数は前年同期比9%減となり、10月に至っては前年同月比45%減となった。これらの状況を前提とするマツダは、日本車にとって最後の舞台である広州モーターショーを重視せざるを得なかった。
ホンダは合弁会社の広汽ホンダ・東風ホンダを率いて、今年の広州モーターショーに出展する。広汽ホンダは、来年より販売を開始するミドルクラスのコンセプトカー「コンセプトC」を展示する。東風ホンダは新型「スピリア」を発売し、HV「インサイト」の価格を発表する。アキュラの次世代旗艦車種「RLXコンセプト」も、広州でアジア初公開となる。
出展規模や初公開の新車等を見る限り、日本ブランドからは撤退のそぶりも見られない。
◆新エネルギー車が展示 爆発的な増加に期待
さまざまな補助金政策が相次いで発表される中、新エネルギー車が人々の視線を引きつけている。中国国務院は今年7月、「2012-2020年省エネ・新エネルギー車産業発展計画」を発表した。広州や上海等の主要都市では、「政策」や「補助」の形式により、新エネルギー車に対して「青信号」を灯している。広州モーターショーは、これほど明確な政策的信号が出された後の重要なモーターショーであり、大手各社にとっては未来の科学技術を展示する絶好の機会だ。そのため、多くの新エネルギー車が人々の前に姿を現すことになる。
上海GMは広州モーターショーで、初の量産型の純電気自動車「スプリンゴ」の発売を宣言し、価格を発表する。フォルクスワーゲンは中国の消費者に対して、「ザ・ビートル」ベースのEV「E-Bugster」(Eバグスター)を展示する。トヨタとレクサスのブースに展示される46車種のうち、ハイブリッドカー、プラグインハイブリッドカー、電気自動車の比率が約30%を占める。広汽伝祺のハイブリッドカー、福建ベンツのEV「Vito」、北京ベンツのHV「E400L」、栄威(ROEWE)の「E50」等の新エネルギー車が、広州モーターショーで公開される。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月22日
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