中国共産党の第18回党大会は14日、新しい中央委員会と中央紀律検査委員会を選出して閉幕した。91年の歴史を持ち、8200万人以上の党員を擁する中国共産党が中央指導部の世代交代を再び実現した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国共産党の新指導部の主要任務は、今後5年間で全党・全国人民を団結させ、率いて、2020年に小康(ややゆとりのある)社会を全面的に完成という壮大な目標の実現に向けて全力でまい進し、民族の復興という歴史的プロセスを新たな段階へと推し進めることだ。
第18期中央委員会は中央委員と中央委員候補376人からなり、半数近くが新しい顔ぶれだ。第18期中央紀律検査委員会は中央紀律委員130人からなり、4分の3以上が新たな顔ぶれだ。
第18回党大会で党大会代表と特別招請代表2300人余りが両委員会の候補者提案リストについて審議し、下準備を重ね、差額選挙(候補者数が定員数を上回る候補)方式で予備選挙を実施。14日午前に無記名投票方式で本選挙を行った。
第17期中央政治局常務委員からは習近平と李克強の両氏が新中央委員会入りした。
第17期中央政治局委員からは王岐山、劉雲山、劉延東、李源潮、汪洋、張高麗、張徳江、兪正声の各氏が第18期中央委員会入りした。軍事委員会副主席に新しく就任した範長龍、許其亮の両氏も新中央委員会入りした。
王岐山氏は新中央委員会と新中央紀律検査委員会の双方に入った。
中国共産党規約は、党の最高指導機関を党の全国代表大会とその選出する中央委員会と定めている。中央政治局とその常務委員会は中央委員会全体会議の閉会期間に中央委員会の職権を行使する。
新中央委員会は第17期中央委員会よりも少し規模が拡大した。メンバー構成を見ると省・部級と大軍管区級以上の指導者を中心に、地市級指導幹部および金融機関、国有重要基幹企業、高等教育機関、科学研究機関の指導者、そして適切な人数の各分野・業界の専門家、学者、基層の優秀な代表もいる。
新中央委員会のメンバーは年齢構成が割合と理にかなっており、平均年齢は56.1歳と、新中国成立後の1950年代、60年代生まれの多さが注目される。女性幹部は33人、少数民族幹部は39人。大卒以上が95.7%で、高級専門技術職が37.2%だ。
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