中共は第18回党大会報告で、党内民主に関わる重要な決定「党代表大会代表提案制」の実行を初めて打ち出した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中共中央党校党の呉輝准教授は「これは第17回党大会で党代表大会代表任期制の実行を初めて打ち出したことに続く、党代表大会制度を完全なものにするための新たな重大な措置だ。今後党代表大会代表は党の重要な政策・方針について、制度化された方法で意見や提案を伝えることができるようになる。これによって党内民主は新たな高みへと堅実な一歩を踏み出す」と指摘した。
党の代表大会制度は中国共産党にとって根本的な組織制度であり、党内民主の運営をシステム面から保障するものである。
第18回党大会代表を務める安徽省の民営企業家、葛浩新氏は「これまで各レベルの党代表大会の代表は主に会議で口頭で意見を述べており、意見表明とフィードバックのルートに関して規範化、手続き化された保障を欠いていた」と指摘した。
呉輝氏は「党内民主の推進は段階的プロセスであり、経済発展、文化の進歩、社会の資質、文明の程度といった要素と緊密に関係している」と指摘した。
中共は第18回党大会報告で「党代表大会代表提案制」の実行を打ち出す前に、すでに一部の省、市、県で党代表大会常任制を試行したほか、党代表大会代表任期制を一律に実行した。
現在までに全国27省(自治区、直轄市)で党代表大会代表任期制の貫徹実施に向けた暫定条例実施規則を制定。20省(自治区、直轄市)、174市(州)、780県(市、区)で党代表大会代表連絡事業機関を設置した。
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