中国共産党第18回全国代表大会の代表である楊潔チ外交部長(外相)は、9日、北京で「中米関係では、ゼロサムの概念、冷戦思想を捨てるべきだ」と述べた。
これは、9日に行われた中央国家機関代表団のオープンハウスで、楊部長が記者の質問に答えたものである。楊部長は、また「中米には重要な共同利益もあれば、原則的な意見の食い違いと矛盾もある。新しい時代に、両国国民の根本的な利益と世界の人々の共同利益に着目し、両国関係の発展を絶えず推進していくべきだ」と語った。
楊部長は、また「双方は、中米の三つの共同コミュニケ、中米両国首脳の共同声明の精神と原則を守れば、両国関係は更に発展していくだろう」と指摘した。
海洋問題について記者に答えた楊部長は、一部の島嶼の領有権、一部の海域の区分について、一部の国との間に意見の食い違いがあると述べた後、「私がさきほど言ったのは、南海の南沙諸島の一部の島嶼と海域の区分の問題だ。交渉と話し合いを通して、このような問題を適切に解決すべきだと思う。問題解決の前では、争いを棚上げにし、共同開発を行う。これは中国の一貫した主張である」と強調した。
楊部長は、更に「中国が国家領土主権を守る決心は固い。争いのある問題で、双方は接触を維持すべきだ。関係国が中国と同じように誠意を持ってほしい」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2012年11月11日 |