楊潔チ外交部長(外相)は10月31日、中国を訪れたブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表との会談で「中国政府はシリア問題を強く重視し、その平和的で公正かつ適切な解決に向けて積極的な努力を続けている」と表明。具体的提案として次の4項目を示した。
(1)シリアの関係各方面は停戦と暴力停止に全力を挙げ、ブラヒミ特別代表の調停努力に積極的に協調し、地域ごとの停戦、段階的停戦を含む有効な停戦の段取りを講じ、停戦範囲を拡大し、接触を防ぎ、最終的にあらゆる武装衝突と暴力行為を終結すべきだ。
(2)シリアの関係各方面は各々の全権交渉代表を一刻も早く定め、派遣して、ブラヒミ特別代表および国際社会の助力の下、政治移行に関するロードマップを協議の上制定し、広範な代表性を備えた移行管理機構を設置し、政治移行を実施することで、シリア危機を1日も早く終結すべきだ。安全で安定した順調な移行を確保するため、シリア国家機構の継続性と有効性を維持すべきだ。
(3)国際社会は緊迫感と責任感を一段と強め、ブラヒミ特別代表の調停活動に全力で協調し、支持し、シリア問題「行動グループ」ジュネーブ外相会議声明、アナン氏の「6つの提案」および安保理決議の実行を的確に推し進めるべきだ。シリア問題の政治的解決に向けたアラブ連盟と関係地域の国々の積極的な努力を重視すべきだ。
(4)関係各国は的確で効果的な措置を講じてシリアの人道的危機を緩和すべきだ。国際社会はシリア人民に対する人道救援を強化し、シリア国外の難民の避難場所および国内の必要な人々への速やかな救援を確保すべきだ。シリアの政府および各派は国連および中立機関が衝突の影響を受けた地域で展開する人道救援活動に全力で協調し、その人員の安全を確保すべきだ。同時に、人道問題は政治化されるべきでないし、人道救援は軍事化されるべきでない。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月1日
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