スウェーデンアカデミーは現地時間の11日正午、2012年のノーベル文学賞を中国の作家、莫言氏に授与することを明らかにした。
専攻委員会は莫言氏について「歴史的視点と社会的視点から、現実と幻想を融合させ、読む人の想像を沸き起こした」と評価した。
受賞の報告を受けた莫言氏は取材に対して、「とても嬉しく思うが、受賞自体に意味はない。今後の新しい作品の創作に集中したい」と述べた。
莫言氏は1955年山東省の高密に生れ、本名は管謨業。1981年から『豊乳肥臀』、『蛙』、『紅高粱家族』、『檀香刑』、『生死疲労』、『四十一砲』など農村を舞台にした作品を発表してきた。そのうち、『紅高粱家族』は20以上の言語に翻訳されたほか、張芸謀(チャン・イーモウ)の脚本で映画化され国際映画賞も受賞した。また、長編小説『蛙』は2011年に第八回茅盾文学賞を受賞している。
「中国国際放送局日本語部」2012年10月12日 |