中国気象局・中央気象台は9月11日より、中央電視台(CCTV)のニュース番組「新聞聯播」の天気予報で釣魚島及び周辺海域の天気予報を開始した。また、国家海洋局・国家海洋予報台も同日より、中央電視台ニュースチャンネルの番組「新聞直播間」の海洋予報コーナーで釣魚島付近の海域の海洋環境予報を開始した。人民日報が報じた。
▽中国気象局、釣魚島の天気予報を国内都市の予報に組み込む
中国気象局の報道官は、中央気象台が9月11日より釣魚島及び周辺海域の天気予報を国内都市の予報に組み込むと表明した。
報道官は、「釣魚島及びその付属島嶼は古来より中国固有の領土である。中国気象局は全国の陸地、河川・湖、及び海上の気象予報・警報などを行う責任を負っている。気象部門による釣魚島及び周辺海域の気象サービス提供は長い歴史を持つ。釣魚島及び周辺海域の天気予報を提供することは中国気象局の重要な職責であり、世界気象機関(WMO)が定めた地域専門気象センターである国家気象センターにとって重要な責任の1つでもある。釣魚島及び周辺海域は様々な海洋災害が頻発する海域だ。これまでは長期的に、福建省・広東省などの沿海気象部門が迅速で的確な気象予報を提供し、台風災害の予防、交通運輸、漁業の指導などに重要な役割を果たしてきた」と指摘。「釣魚島及び周辺海域の天気予報の内容には気温、湿度、風速、風向、降雨量などが含まれる。これらの情報は中央電視台で放送されるほか、中央人民広播電台(ラジオ放送局)、中国気象局のポータルサイト、中国天気網、中国気象報、海洋気象広播電台などを通じて発表される」と述べた。
▽国家海洋局も釣魚島及び周辺海域の海洋環境予報を発表へ
国家海洋局の報道官は、9月11日より同局の海洋予報台が正式に釣魚島及び周辺海域の海洋環境予報を発表することを表明した。
報道官は「釣魚島及びその付属島嶼は古来より中国固有の領土である。国家海洋局は海洋環境の観測・予報、海洋災害の予報・警報を行う責任を負っている。釣魚島及びその周辺海域の海洋環境予報を実施することは、国家海洋局の重要な職責である。釣魚島及び周辺海域は様々な海洋災害が頻発する海域だ。釣魚島及びその周辺海域の海洋環境予報を実施することは、中国の海洋権益を守り、漁業従事者の作業及び船舶の安全を確保する上で重要な意義を持つ」としたほか、「国家海洋予報台はこれまで、海洋予報の中で東中国海海域全体の海洋環境予報のみを発表してきた。9月11日以降はこれまでの予報を基礎に、釣魚島付近の海域の海況、波、海温度などの24時間予報を毎日発表する」とした。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年9月12日
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