胡錦濤国家主席は18日、メキシコ・ロスカボスでBRICS首脳会談に出席し、BRICS協力やG20サミットについてブラジルのルセフ大統領、ロシアのプーチン大統領、インドのシン首相、南アフリカのズマ大統領と意見交換した。
胡主席は「BRICSは多くの分野で協調や協力を強化し、政治的相互信頼を強化し続け、実務協力を日に日に深化している。次の段階でBRICSは経済成長と民生改善に共同で尽力し、国内の事をしっかりと処理し、発展基調の維持に努め、世界の経済の安定・回復促進に貢献すべきだ。引き続き国際経済・金融分野の改革を揺るがず促し、新興市場国と発展途上国の議席と発言権を拡大し、世界経済ガバナンスを整え、世界の経済の長期的で健全な成長に有利な体制・枠組みを構築すべきだ。各分野の実務協力の深化に尽力し、財政・金融当局間協議を強化すべきだ。BRICS諸国は協調・協力を強化し、欧州債務問題の解決に向けた国際社会の努力において積極的な役割を果たすべきだ」と指摘した。
また「G20ロスカボス・サミットは世界の経済回復が不安定、不確定要素を抱える中で開催される。国際社会はサミットに強く注目している。中国はBRICS諸国が立場の協調を図り、サミットでの積極的な成果を共に促すことを支持する。サミットでは同舟相救う互恵・ウィンウィンの精神を具体化し、マクロ経済政策の調整に着眼し、世界の経済回復に対する国際社会の信用を安定させ、世界経済・金融分野の重大なリスクや試練に連携して対処するというG20の協力パートナー精神を示す必要がある。サミットでの協議は成長の視点を持ち、新興国と途上国の意見に十分に耳を傾け、新興国と途上国の発展の権利および余地を保障するものであるべきだ」と指摘した。
5カ国首脳は国際通貨基金(IMF)増資への参加問題についても協議。胡主席は「G20構成国は世界経済の安定・成長維持の大局に立ち、ユーロ圏諸国が市場の信頼回復に向けた措置を講じることを奨励、支持すべきだ」と強調した。
5カ国首脳はIMFの十分な財源確保は、世界経済・金融分野の重大な試練に国際社会が対処するうえでプラスとの認識を示し、貢献する意向を表明。同時に、2010年に決定したIMFのクオータ、ガバナンス改革計画の全面的で速やかな実施の必要性も訴えた。また、BRICS間の通貨スワップや外貨準備プール構築の可能性についても協議。BRICSの財務相と中央銀行総裁に検討を指示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年6月19日
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