国際原油価格が下落する中、中国国内の精製油市場は今週末、今年2回目となる価格切り下げを迎え、かつ下げ幅が過去最大となる見通しだ。北京晨報が伝えた。
◆国際原油価格の下落
先週金曜日、国際原油価格が下落した。うちバロメーターとされるWTI原油先物価格は、1バレル当たり83.23ドルまで下落し、昨年10月ぶりの低水準となった。5月は国際原油価格が下落する傾向があるとされる。WTIの21.2%の下落幅は、2008年12月以来の単月最大の下落幅となった。5月初旬、WTIは100ドル以上で推移していたが、負の情報が相次ぎ原油価格が下落を続け、100ドルと90ドルの大台を割り、80ドルに接近しつつある。
同時に、中国の精製油の価格決定に直接関連するブレント原油価格も1バレル当たり100ドルを切り、6月1日に98.43ドルまで下落し、2011年1月以来の安値をつけた。各研究機関は、「欧州債務危機、世界的な不況に対する懸念が短期間で払拭されることはなく、国際原油価格も低位で推移する」と分析した。アナリストは、「国際原油市場は低迷に向かっている」と語った。
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