◆石油の間接的な輸出
同調査報告書はまた、石油の間接的な輸出に関する問題についても提起した。
同調査報告書は、「多くの産業が、原油・天然ガスを直接的もしくは間接的に消費している。ゆえに中国の原油・天然ガス産業以外の産業が国際貿易を行う際、間接的に石油貿易を行なっていることになる。中国の石油消費率(単位GDP当たりの石油消費量)が高めとなっているため、ある製品を輸出し、同じ分だけ輸入したとしても、中国が石油を安値で輸出していることになる」と指摘した。
中国の石油輸出は、長年に渡り輸出超過を維持している。また国際市場からの直接調達コスト、国際協力により得られる石油割当量の価格も続騰しており、国民経済の持続的な発展に対してリスクを形成している。
また原油価格の急騰による国民経済へのマイナス影響を阻止するため、国家は一部業界に対して補助金を支給している。これにより、中国製品に補助金が含まれ、中国製品を大量に輸入する国家とその消費者に利益を与えることになる。中国の貿易構造および貿易成長方式に対して、実質的なモデルチェンジを行わなければ、この現象は今後も存在し続けるだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年3月27日
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