◆原油価格が続騰
同調査報告書は、過去7年間で中国の原油価格が2倍以上に達したと指摘した。2005年より、中国の精製油価格は全体的に続騰している。うちガソリン価格は、2005年の1トン当たり4000元(約5万2000円)から、現在の1トン当たり1万元(約13万円)以上に達している。ディーゼルオイル価格は、2005年の1トン当たり3900元(約5万700円)から、現在の1トン当たり9000元(約11万7000円)以上に達している。
彭秘書長は、「2005年より中国の精製油価格が全体的に続騰しているが、これは世界の原油価格高騰を受けてのものだ。特に金融危機以降、国際原油価格が大幅に変動した。中国の原油対外依存度が高まり続け、中国の精製油の価格調整が頻繁化しており、中国・海外の原油価格の結び付きがより緊密になっている」と指摘した。
同調査報告書によると、中国の精製油価格は、2009年から現在までに計17回調整されている。ガソリン価格を例とすると、12回の価格切り上げにより、1トン当たり計4680元(約6万840円)増となった。5回の価格切り下げにより、ガソリン価格が1トン当たり計3600元(約4万6800円)減となった。価格切り上げが切り下げを上回り、切り上げがより頻繁に行われている。これは現在の価格決定のメカニズムに存在する問題が原因である。特に価格調整が遅れ、敏感かつタイムリーに市場の変化を反映できずにいる。
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