京華時報は、中国の石油大手3社(ペトロチャイナ(中石油)、シノペック(中石化)、中海油集団)の、昨年の業績を分析した。
◆石油大手3社が競合を激化
中国石油企業協会と中国石油大学油気産業研究センターは3月26日、北京で「中国原油・天然ガス産業の発展分析・展望に関する調査報告書(2011-2012)」を発表した。同協会の彭元正秘書長は、「昨年、石油大手3社の純利益は計3327億元(約4兆3250億円)に達し、1日当たりの利益が9億1100万元(約118億4300万円)に達した」と述べた。
石油大手3社のうち、最も巨額の利益を上げたのは、油田開発を主要業務とするペトロチャイナだ。彭秘書長は、「ペトロチャイナの2011年の売上高は、37.1%増の2兆3600億元(約30兆6800億円)に達し、純利益は5%増の1304億元(約1兆6950億円)に達し、1日当たり3億5700万元(約46億4000万円)の利益を上げた」と指摘した。小売りを主要業務とするシノペックは、売上高がトップの2兆5500万元(約33兆1500億円)を達成したが、純利益は1162億元(約1兆5100億円)と、ペトロチャイナを下回った。2社に大きく水をあけられた中海油集団は、売上高が4484億元(約5兆8290億円)、純利益が861億元(約1兆1190億円)に達した。
石油大手3社が競合を激化させる中、ペトロチャイナは長年に渡り「アジアで最高の利益を挙げる企業」であり続けている。しかし同社はこのほど、年度報告書の上場企業の1日当たり純利益が4億元(約52億円)にとどまると発表したため、今年はこの称号とは無縁となりそうだ。
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