南アフリカを公式友好訪問中の呉邦国全人代常務委員長は現地時間25日午後、同国のズマ大統領と大統領府で会談した。
呉委員長は「中国と南アフリカの関係は近年急速に発展している。昨年の大統領閣下の訪中は成功を収め、双方は北京宣言を発表して両国関係を包括的戦略パートナーシップへ格上げした。先月、胡錦濤主席と閣下は第3回BRICS首脳会議で再会し、両国関係の深化について新しい重要な共通認識にいたった。私の今回の南アフリカ訪問は、両国元首の会談の成果を実行に移し、両国関係の不断の前進を促すことが目的だ」と指摘。次の3点を提言した。
(1)ハイレベル往来の流れを維持。政府、立法機関、政権党など各方面の友好的交流を一層緊密化し、治国面のノウハウ交流を深め、政治的相互信頼を強化し続ける。
(2)実務協力の深化。中国・南アフリカ協力委員会の持つ指導・協調機能を十分に発揮し、両国の経済貿易協力を深める計画やプロジェクトを打ち出し、製造業、エネルギー・鉱物資源の開発と高度加工、インフラ整備分野での協力強化へと企業を誘導し、先導作用を持つ大プロジェクト協力の推進に力を入れ、経済貿易協力の質や水準を高め続ける。
(3)国際問題で協力を緊密化。南アフリカのBRICS参加によって中国・南アフリカ協力は新たな枠組みを得た。双方が多国間枠組みで協調や協力を強化し、無数の発展途上国の利益を共同で守ることを希望する。中国は南アフリカによるダーバン気候変動会議開催を支持する。南アフリカと共に努力 して、積極的な成果を促したい。
ズマ大統領は「中国は重要な影響力を持つ大国だ。南アフリカは対中関係の発展を非常に重視している。二国間、多国間分野で中国との実務協力を強化したい。アフリカ諸国を跨るインフラ整備事業に中国側が積極的に参加し、両国関係の包括的で踏み込んだ発展を共に促すことを歓迎する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年5月26日
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