1933年のシカゴ万博　大不況から回復への転換

1851年から現在まで、米国は計14回の万博を開催している。1933年のシカゴ万国博覧会では初めてテーマが設定され、万博に変化をもたらした。シカゴ万博では、米国ひいては世界経済の大不況から回復への大きな転換が示された。

米国の歴史上、1933年は重要な1年となった。当時は米国経済の深刻な低迷期で、シカゴ万博に集まった多くの企業館とその文明の成果は、米国人の自信向上と危機からの脱出を促進する作用を発揮した。

シカゴ万博は初めてテーマを設定し、万博の歴史において重要な実績を残した。シカゴ市民は「進歩の一世紀」をテーマとし、市設立100周年で得た輝かしい成果を示したいと考えた。

シカゴ万博は、米国経済の危機から新たな繁栄への転換を促す役割を果たし、米国がリードする「近代性」の世界普及を米国が国際秩序に溶け込み、主導する一つの歴史的要素とできるよう促進した。