胡錦濤国家主席は3月31日、主要20カ国・地域(G20)首脳による第2回金融サミットに先立って新華社の取材を受け、今回の金融サミットの意義や国際金融危機への対応、世界経済の成長回復の推進、中国経済の目下の情勢などについて記者の質問に答えた。
胡国家主席は、「国際金融危機は依然として広がりと深刻化を見せ、国際金融市場も揺れ動いており、世界の実体経済への影響もますますはっきりとしてきている。国際金融危機に対応し、世界経済の成長回復を推進することは、国際社会が共同で直面する厳しい挑戦となっている」とした上で、複雑で変わりやすい目下の国際経済情勢に対処するための急務として次の4つを挙げた。
(1)国際金融市場をできるだけ早く安定化し、実体経済に対する金融の促進作用を適切に発揮し、人々と企業の自信を高める。
(2)各国の国情にあった経済刺激措置を取り、マクロ経済政策の各国間の協調を強化し、発展・就業・民生の維持を共同で実現する。
(3)貿易と投資の保護主義の抑制に努力し、世界各国とりわけ発展途上国に対して危機が与える損害を減少させる。
(4)全面性・バランス・漸進性・実効性という原則に基づき、国際金融システムに対する必要な改革を推進し、類似した危機が繰り返されることを回避する。
「人民網日本語版」2009年4月1日 |