中国四川省汶川県で発生したマグニチュード8.0の大地震は世界の注目を浴びている。迅速かつ有力な中国政府の救援活動は、世界各国から認められて高く評価され、「中国は世界を感動させる」と多くのメディアが報道している。
中国の人々が、粘り強く救援活動を実施している切羽詰ったこの大切な時に、ジュネーブにある国連のヨーロッパ本部主催の記者会見で、極めてごくわずかの西側メディアは、中国の震災救援と「マスコミの自由」を無理やりつなげ、中国の救援活動を高く評価した国連報道官や、国連各機関の報道官はこれを手厳しく反駁した。
国連の各機関が、中国の救援活動の進展状況や、国連と中国との救済提携の詳細を説明し、記者会見がまもなく終了というところで西側メディアのある記者が、「中国政府は西側メディアの記者の被災地への立ち入りを禁止し、『マスコミの自由』に逆らった」と語った。この言葉はすぐにきわめて強い反響を引き起こし、エルゼ国連報道官は穏やかな態度を変えて、「そういう言い方を私は許さない」と非難し、「震災救援は命を助けるための人道主義であるので、絶対に他のこととつなげることはできない」と語った。
国連人道問題調整事務所のイザベル・ビルス報道官は目を真っ赤にして、「震災救援は時間との戦いであり、救援者が一秒でも早く被災地に入れば、一人の命を助けることができるかもしれない。震災後の数日間で最も重要な任務は、がれきの下で生き埋めになっている人を助けることだ。中国の救助員たちは、道がふさがり、大型機器が現場に入ることができない場合でも、歩いて被災地に入り、両手で被災者を助けた。これは高く評価しなければならない。国連人道問題調整事務所と中国の提携は地震後からスムーズに繰り広げられている。救援活動の原則として、まず中国の救援員が一刻も早く被災地に入ることで、中国は国際社会からの救援を拒否していない」と語った。
他の国連機関の報道官たちは、「メディアは客観的で公正でなければならず、人道主義の救援と他の問題をつなげるべきではない」と話し、全力を尽くして中国の震災を救援し、被災地の救援に力を入れる決意を示した。
こうした公正な声を聞いた「光明日報」の記者は挙手して発言を求めた。そして発言の許可を得て100人の記者の前で、「無知な記者に、地理と道徳の授業をしたい。中国の面積はヨーロッパよりも広く、被災地は中国南西部の辺鄙な山地にある。地震による被害は甚大で、気候条件は悪く、中国の救援者にとっても素早く震央地域に入ることは難しい。交通や通信の状況が非常に厳しい状況で、瀕死の危険が迫っている生命を顧みず、地元の環境や言葉が分からない外国記者を最初に入らせることができるだろうか。西側のメディアは一貫して『命を大切にする』と標榜ているが、『ニュースの自由』で、命を助けるために努力している私たちを邪魔するのか」と語ると、会場は急に静かになった。
「チャイナネット」 2008年5月19日 |