GDP計算において環境・資源のコストを算入することは今後の目標
朱副主任は、GDPを計算する際、必要な環境コストと資源の消耗コストをも算入することは、今後の目標であると語った。
朱副主任によると、学者が提起した「グリーンGDP」の概念をめぐり、国家統計局は国連の統計委員会といろいろな討論を繰り広げたが、これまでのところまだ完璧で科学的な統計と検査方法は見つかっていない。社会的に認められ、世界にも公認される統計方法を出すにはまだ時間が必要であると語った。
国内の石油製品の価格を引き上げるかどうかを決める四つの要素
国際石油価格の高騰が中国にもたらす影響について、朱之鑫主任は次のように述べた。
国際石油価格が再び最高値記録を更新したのは、イラクとトルコの国境情勢に緊張状態が見られるからであり、北半球の冬季の到来に対する市場の配慮もある。
石油価格の高騰により、コストが高まり、企業の利潤が減ることになる。また、価格の高騰はプレッシャーでもあり、原動力でもある。なぜなら、原油を原料とする企業にとって、エネルギー消耗を減らすことにより、企業の効率を高めなければいけないからである。
国内の石油製品の価格を引き上げるかどうかを決めるのは、主に次の四つの原因。一、原油の価格。二、市場における供給と需要の関係。三、企業の生産コストの変動。四、社会が負担できる能力。
収入格差の解決には発展、改革、調節のいずれも不可欠
アメリカ記者からの都市部と農村部との収入格差拡大に関する質問に答えた際、朱之鑫主任は次のように述べた。
改革開放以来、中国の経済社会の発展に伴い、人々の収入レベルも向上してきた。この間の国慶節七連休(10月1~7日)では、中国人の観光客が延べ1.46億人に達し、観光収入は624億元に上った。これは中国の人々の収入レベルや生活レベルが著しく高まっていることを裏付けている。全般的な収入のレベルアップと生活改善と同時に、都市部と農村部間、各地域間及び各階層間で、収入格差が拡大している趨勢が現れている。この問題を解決しなければ、きっと生産力の発展や社会の安定に影響を及ぼすに違いない。
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