中国共産党第17回全国代表大会(十七大)の代表を務める中国人民銀行(中央銀行)の周小川行長(総裁)は16日、中央金融系統代表団の分科会で十七大の報告書を審議する中で次のように述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
十七大報告書では科学的発展観の実施に向けた一連の要求が提起されており、これは中央銀行の活動に対する重要な支持であり、金融業の実情に完全に合致するものだ。われわれは通貨政策の安定を堅持して、消費を促進し支持していく。
同報告書では科学的発展観の実施に向けて「4つの堅持」を打ち出している。これは中央銀行の活動に対する重要な支持であり、金融業の実情に完全に合致するものだ。
「発展の堅持」に向けた第一の任務として、先進国の中央銀行が一般的に行う通貨政策は低インフレの強調だが、中国では通貨政策で多くの目標を堅持する必要があり、経済発展の促進が強調される。「人間本位の堅持)」については、第一にマクロ調整と通貨政策の制定に際して雇用促進を考慮する必要がある。次にインフレの予防を重視し、通貨の安定を堅持し、消費を促進し支持する必要がある。「全面的にバランスの取れた持続可能な発展の堅持」では、中央銀行は経済成長、雇用、物価の安定、国際収支バランスなどさまざまな目標間の全面的バランスを重視する必要があり、重要な経済指標をめぐっては目の前の状況だけをみるのでなく、時間的配列や発展の要因にも注目して、持続可能な発展を実現させなくてはならない。「総合的な計画と各方面への配慮の堅持」については、改革・発展・安定間のバランスを適切に処理するよう注意する。
「人民網日本語版」2007年10月17日 |