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北京週報>>中国と日本  
日本を危険へと導く「軍艦安倍号」

                                       馬暁 

第2次安倍政権発足から2年半以来、安倍晋三首相は最も強い国内の抵抗に遭っているのかもしれない。5月13日、東京で2万5000人というまれに見る模のデモが行われ、安倍首相の新安保法案推進に抗議し、「制御のきかない行為をやめるよう訴えた。15日に行われた世論調査によると、日本の法学者149名のうち、安保法案は違憲と考える人が127人にも達しており、19人が違憲の疑いがあると判断、合憲とした人はわずか3名にすぎなかった。民主党、共党、社民党など野党に至ってはさらに奮い立って、安倍首相が「争法案」を通じて日本を災いの危険へと導いていると非難している。 

5月20日、安倍首相の在職日数は1242日目を迎え、母方の祖父である岸信介元首相を抜き、後歴代6位となった。首相がコロコロと頻繁に変わる日本政界においては、なかなか達成できない数字である。安倍首相は当日、者に対し「在職日数ではなく何を成し遂げたが重要だ」と意味あり気に述べた。これより前の4月29日、安倍首相は米国を訪問し、上下両院合同会議で演説した際、崇拝する祖父に触れ、「1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました……」と得意満面に述べた。 

岸信介は日本人A級犯被疑者の1人であり、後においても中華人民共和国を敵視した日本の指導者の1人である。日本メディアによると、安倍首相は旧日米安保条約の改定に終始断固たる信念を持っていた祖父、岸信介の足どり追っているという。すでに故人である岸信介は、あちらの世界から賞賛のまなざしで孫を見つめているかもしれない。自分の果たせなかった宿願を安倍首相が叶え、日米安保条約を改定しただけでなく、日本をいわゆる「独立した大国」へと導いているからだ。もしかしたら、国主思想と大日本帝国の夢を抱いていた岸信介は、安倍首相が日本の平和法という安全弁を外し、国を一度は破滅させた危険な航程へと導こうとしていることも、まったく意に介していないかもしれない。 

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