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北京週報>>中国と日本  
昏睡状態の妻を愛し続ける日本人男性 成都

 

程さんと小卡さんは9年間ずっと部屋を借りて暮らしていた。この2年間で、2人の仕事や収入も徐々に安定してきたため、家を買って、子供を2人生むつもりだった。しかし、小卡さんの計画は突然のアクシデントで大きく狂ってしまった。昨年の春に、程さんの父親が肺癌で亡くなり、母親も大病を患った。心身ともにショックを受けた程さんの体調も崩れ始め、貯金もすぐに底がついた。

2015年5月4日が小卡さんの悪夢の日となった。程さんは仕事のストレスが大きく、生活も不規則だったため、もともと持病だった喘息の発作が頻繁に起きていた。5月4日、程さんの喘息の発作が再び起こり、夜の間に突然悪化した。程さんは胸を押さえ、ひどい喘息で呼吸困難に陥った。小卡さんが程さんを病院に連れて行く途中、程さんはすでにひどい痙攣を起こし、この間に程さんの心臓は一時停止した。1時間後に心臓は蘇生したが、程さんは依然として生命の危険から脱しておらず、様子をみるためにICU(集中治療室)に運ばれた。

■愛のために守る 植物人間になったとしても、妻の意識が戻るのを待つ

現在、程さんはすでにICUで7日間の治療を受けているが、いまだに生命の危険からは脱していない。毎日、病院の入院費が1万元(約19万3000円)近くかかる上、薬代や治療費、手術費など多くの支出があり、これまでで計8万元(154万4000円)かかっている。小卡さんは少しやるせない様子で、両手で頭を抱えた。程さんの母親も絶望し、小卡さんに帰国するよう勧めた。「程瑩はすでにこんな状態に陥ってしまったし、あなたはまだ若い。日本に帰国して、良い人を見つけて子供を生みなさい」と言った。しかし、小卡さんの意志は固く、「僕は帰国しません。ここに留まって、妻の側にいます。今後どのようになるのか私自身もわからないが、たとえ植物人間になったとしても、妻の側にいて、妻が良くなるのを待ちたい」として、「妻の意識を早く回復させるため、僕や友人の言葉を録音して、10分間の見舞いの時間を利用して、妻に聞かせたい。僕の愛で愛する妻の意識を回復させたい」と語った。

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