本誌記者 曾文卉
2015無錫国際花見ウィーク開幕式で、パフォーマンスの最後に登場した日本のギタリスト谷本光さんは、舞台上のあか抜けた振る舞いと中国風のテイストを持つ楽曲「感謝音楽」の超絶テクニックで観客を魅了した。「中国がとても好きです。中国の若い音楽ファンは僕の音楽をとても気に入ってくれているように感じます。日本人より気に入ってもらえているくらいですよ」。谷本光さんは記者にこう語った。
16歳からアコースティックギターを弾き始めた谷本光さんは今年ちょうど30歳。日本でも有名で、谷川新司ら多くの有名歌手からバックギタリストとして指名され、2010年には日本のジャズ音楽雑誌「スィングジャーナル」誌で日本人ギタリスト人気ランキングトップ20にもランクインした。谷本さんは中国文化、特に中国料理が好きで、日本でも海外公演に行った時も、よく中国料理レストランで食事をするという。現在は中国語を熱心に勉強中で、毎日ミニブログサイトの「微博」やインスタントメッセンジャーアプリの「微信」(WeChat)で中国の若者と交流しており、ファンも谷本さんの中国語が上達するよう熱心にアドバイスをくれる。
今回「2015無錫国際花見ウィーク」が行われた黿頭渚公園は、中日友好花見交流活動に参加した在上海日本国総領事館の小原雅博総領事から、「中国で有数の桜の名所であると同時に、中日友好交流の象徴的な場所となっている」と親しみを込めて紹介された。28年前、「日本桜友誼林建設委員会」と無錫市人民対外友好協会が「中日桜友誼林」造営を提唱して以来、日本訪中団は何度も無錫を訪問して桜を植えてきた。また現地の無錫でも拡張を進めたこともあって、数千株だった「桜林」は3万株余りの「桜花谷」となり、毎年国内外から数百万の花見客が訪れている。そこにはもちろん谷本光さんのような日本からの若者たちも含まれる。
無錫市の王進健副市長は同開幕式で、「中日双方の民間友好団体と友好人士が桜花谷のために多くの熱意と精力を注ぎ、大きな成果を上げたことに敬服させられる。無錫と日本の民間交流のバトンが双方の若い世代の間で手渡されていくことを願う」と述べた。
無錫国際花見ウィークで演奏を披露した日本人ギタリストの谷本光さん
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