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北京週報>>中国と日本  
日本語翻訳界の第一人者、林国本氏逝去

 

 

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北京週報社日本語編集部の訳審(高級翻訳校正官)を務めた林国本氏が11日午前1時25分、北京の地壇医院で病気のため、治療の甲斐なく亡くなった。79歳だった。

林国本氏は浙江を出身地とする華僑で、1935年11月9日に日本の神戸市に生まれた。1953年に中国に帰国し、中国共産党員となった。1957年9月から1963年8月まで、国家体育運動委員会国際聯合公司や同委員会科学研究所情報翻訳室で翻訳の任務に当たった。

1963年8月、「北京週報」の日本語版創刊とともに北京週報社に入社し、1995年12月の退職まで日本語部の翻訳や訳審を務めた。1986年5月から1992年4月まで日本に派遣され、北京週報社の最初の駐日記者として活躍した。1987年に国家科学技術委員会の「貢献の際立つ青壮年国家級専門家」に認定され、1992年10月から政府特殊手当の対象者となった。2004年に全国翻訳専門資格(レベル)試験日本語専門家委員会の主任に就任し、2005年に中国翻訳協会の「ベテラン翻訳家」に認定された。2008年に同委員会委員となり、2010年に全国翻訳専門資格(レベル)試験専門家委員会顧問に就任、2014年に「ベテランジャーナリスト」に認定された。

林国本氏は日本語翻訳界の第一人者であり、50年以上の翻訳人生の中で、周恩来をはじめとする何人もの国家首脳の翻訳を務め、党と国家の多くの指導者の重要な講話原稿を翻訳した。29年連続で、党員代表大会や人民代表大会など党と国家の重要な会議文書の翻訳・定稿業務を担当した。代表的訳書には、「中国陶磁器史」「戦後日本経済発展史」「中国対外経済貿易法規集」「末代の皇妃たち」などがある。

林国本氏は退職後も、中国網と北京週報網の日本語版の校正業務を手伝い、日本語同時通訳の仕事にも従事し続けた。翻訳分野で際立った成果を誇り、突出した貢献を持つ人物だった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月12日

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