日本の大手スーパー・イトーヨーカ堂の中国法人・華堂商場は北京市場で敗退を続けている。昨年12月に西直門店が閉店したのに続き、今月3日には来月にも右安門店が閉店することが明らかになった。閉店すればここ1年間に北京市内で閉店した4番目の華堂商場となる。商業用不動産サービス大手のRET睿意徳中国商業地産研究センターが発表した最新のデータによれば、昨年に全国で閉店した大手デパートチェーンの店舗は26店舗に上り、今年はさらに多くのデパートで閉店が相次ぐ見込みだ。
▽原因:開店から7年間赤字続き
華堂商場の関連部門責任者は3日、「閉店の原因は万年赤字だ。開店してから7年間ずっと赤字だった」と明かした。
華堂商場は1年足らずの間に4つの店舗が閉店することになる。昨年4月には北京望京店が閉店し、9月には北苑店が閉店し、12月1日には西直門店が閉店した。同責任者は、「閉店の原因は長期にわたる赤字であり、赤字の原因はいろいろあるが、売り場が顧客のニーズに対応できなかったことが一番の原因だ。右安門店の閉店後、華堂商場の北京店舗は5店舗に減り、十里堡店、亜運村店、三里屯店、豊台北路店、大興店だけになる」と話す。
また同責任者は、「ヨーカドーグループから私たちに伝えられた情報によると、グループが北京市で閉店する店舗は右安門店が最後になる。グループは今後、投資を拡大し、既存店舗を全面的にリニューアル・バージョンアップさせて、これからの北京市における長期的な発展に向けてしっかりと準備を進めるのだ」と話す。
▽内外資本のデパートが次々撤退
実は華堂商場だけではなく、ここ数年は国内資本であろうと海外資本であろうとを問わず、多くのデパートが閉店ラッシュに巻き込まれている。最新のデータによると、2014年12月31日現在、全国の大手デパートチェーンの閉店は26店舗に上り、このうち百盛百貨、中都百貨、イトーヨーカ堂はそれぞれ3店舗が閉店した。北京で閉店した4店舗のうち3店舗が華堂商場だったという。
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