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北京週報>>中国と日本  
「尺八の達人」神崎憲さんが逝去 失伝の絶技を中国で興す

2013年、上海のホテル内で学生に尺八の指導をする神崎憲さん

尺八の達人、神崎憲さんが大阪で亡くなった。享年66歳だった。古くから伝わる尺八というこの楽器は中国で生まれて日本で興り、中国ではすでに千年近くもの間失伝してしまっている。尺八の生まれ故郷で再び継承してもらおうと、神崎さんは2000年から中国各地を回って無償で尺八教室を開き続けてきた。解放日報が伝えた。

尺八は隋や唐の時代の宮廷楽器の代表で、長さが一尺八寸であることからその名が付けられた。南宋の時代、日本の僧侶である覚心が杭州の護国寺で禅を学び、帰国時に尺八および「虚鈴」といった尺八の曲目を習って帰ったと伝えられている。宋代以降、尺八は次第に失伝されるも、日本で伝承されていった。

1999年、日本の尺八愛好家らがその源を探ろうと杭州の護国寺を訪れた。神崎さんは当時この訪問団のメンバーだった。この時の活動に触発され、神崎さんは2000年から上海、蘇州、洛陽、広州、大連、北京、山東といった多くの地で、尺八を中国で再び興し伝えるための活動を展開、弟子は百を超え、中でも上海には神崎さんを慕う弟子が十数人もいる。

神崎さんが中国で活動をするに当たって、上海は特に重要な地で、毎年2回から3回の教室を上海で開いていた。上海市嘉定区に暮らす尺八愛好家の韓咏林さんは、2011年に蘇州で行われた公益活動時に神崎さんを師に仰ぎ、以来上海で行われる活動のいわば連絡係りを務めた。韓さんがネット上で活動の宣伝を始めると、尺八愛好家の参加数も次第に増えていった。

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