このように、単なる便座は、「いかに、供給の革新によって消費の需要を引き出すか?」という大きな問題を突きつけた。企業は、最も付加価値の高いスマイル・カーブの両端を掌握し、高品質のブランド商品を提供するべきだ。土地や労働力などのコスト面の強みを利用した製造業は利益率が低く、経済の「新常態」(ニューノーマル)を迎えた今、持続不可能になっている。我々は先進諸国の製造業の先進的なところを参考にし、研究開発に取り組み独自の知的財産権を有し、技術を高めることに力を注ぐべきだ。また、販売面においても努力し、 ブランドを打ち立て、その名を世界中に知らしめるべきだ。これは、非常に険しい道ではあるが、この道を通らなければ企業をバリューチェーンの付加価値の高い方へと押し上げることはできない。また、これでしか国内消費者の消費のグレードアップのために、より多くの選択肢を提供することはできないだろう。
政府は、供給管理能力を高めることで供給の革新を促進させるべきだ。改革によって、個人や企業の創造力を十分に発揮させ、大衆創業や革新的雰囲気を打ち立て、効果的な供給を拡大し、経済の活力を刺激させる。同時に、市場の法令を完備し、知識財産権を保護し、公平な競争による市場環境を築いて、海賊版・コピー製品を取り締まり、革新に原動力や見返り、保証をもたらすべきだ。
中国製品は日本の便座に「盲点」を突かれたと主張する人もいるが、我々が圧力を原動力に変えて、絶えず供給の革新を行い続ければ、遠くない将来、中国製の便座が大きな「売り」になることを信じている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年2月10日
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