書道を習う韓国の小学生
■漢字を架け橋として、新しい文化交流の段階へ
中日韓の三カ国間にはこれまで長期的に歴史的な紛争や領土、政治面での問題が存在してきた。このような状況において、中日韓共同常用漢字808字の普及が三カ国間の国民の文化や一体感のほか、三カ国間の文化交流の促進に役立つことは疑うべくもない。特に2015年は第2次世界大戦後70周年のほか、日韓の国交正常化50周年を迎える記念すべき年だ。この文化交流の取り組みは三カ国の関係にも積極的な影響を与えることだろう。
下村文部科学大臣は中日韓文化部長官会議で、「深い影響力を持つ民間交流と努力の下、三カ国共同常用漢字808字の概念を普及させることは、三カ国の文化交流に豊かで大きな果実を実らせるだろう」として、「これは、三カ国の国民間の相互理解や文化的交流を促進させるだけでなく、国民が他国文化を尊重する良好な習慣を培うことにも役立つだろう」と語った。
また、専門家たちが作った中日韓常用漢字表の話題に触れた際には、共通漢字の東アジア漢字文化圏に与えた影響について次のように語った。「中日間三カ国共同常用漢字の歴史はすでに2000年近くになる。漢字は三カ国文化の交流が継続する中、基本的に一貫性を保持してきた。そして、これが文化的コミュニケーションや相互理解を深めるための重要なツールとなっている」。
また、中日韓の経済分野での協力プロジェクトもますます増えている。2012年11月20日にスタートした中日韓自由貿易協定(FTA)交渉は、幾度もの協議を経て、中日韓ですでに実質的な最終交渉段階に入っている。このような状況下、808字の中日韓共同常用漢字の普及は経済交流を促進させ、できるだけ早い自由貿易区の協定締結を実現させる上でも大きなメリットがあるだろう。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年1月13日
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