年末になると、東京は大変な賑わいを見せ、多くの繁華街はイルミネーションに彩られる。ただ、新年を迎える直前にクリスマスがあるため、多くのイルミネーションはクリスマスツリー型にデザインされ、和と洋が融合した街の景色は非常に独特なものとなる。それもクリスマスが過ぎると、新年を迎える活動は、実質的に「和」の伝統的価値観に回帰していく。そのうち、最も日本文化の特徴が表れているのが、店舗内に置かれている見目麗しい「おせち料理」だ。この新年を祝うための「おせち料理」は、中国の「節の行事」に起源があるという。奈良時代に行われた宮中行事「節会(せちえ)」のお供え物だった「おせち料理」は、江戸時代になると武家文化と融合し、徐々に現代の「正月料理」に姿を変えていった。ただしおせち料理といっても、関東、関西、九州など各地方によって内容や調理方法はそれぞれ異なる。中国青年報が伝えた。
もともと季節性が強い商品である上に、世代や観念の変化もあり、現在2割程度だという「おせち料理」の市場競争は激化している。主に最大の競争力となるのは、商品の見た目と鮮度だが、特に後者が重視される。実際、おせち料理が食品工場から消費者の手元に届く過程で、いかに魚介類や生肉食品の鮮度を保ちながら、見た目の魅力をアップさせるかを実現させるのは非常に難しい。企業側は快速、高効率の物流システムを活用するほか、さらに資金を投入して食品保鮮技術の革新を行い、食にうるさい日本の消費者のニーズに応えようとしている。