◆パナソニック、三洋外しが必然的に
三洋電機の三洋は、大西洋・太平洋・インド洋のことで、製品を世界各地で販売しようという意味が込められている。
しかしパナソニックへの身売りを決めたことで、三洋電機の家電製品が、以前のように世界各地で販売されにくくなった。その原因は、パナソニックの世界ブランド戦略の一環である、ブランド名の統一だ。パナソニックは2011年末の時点で、三洋ブランドの使用を全面的に停止することを表明した。
家電業界アナリストの梁振鵬氏は、「双方の家電事業が重複することも、パナソニックが三洋ブランドを手放す大きな原因となっている。パナソニックにとって三洋電機の最も価値ある資産は、バッテリーとカーナビだ。伝統的な家電事業において、三洋電機のほぼすべての製品がパナソニックと重複している。これはパナソニックに、家電市場で三洋ブランドを留める必要性が全くないことを意味する」と分析した。
パナソニックは今年4月、パナソニックの役員を三洋電機の社長に就任させた。新社長の課題は、三洋電機のバッテリー事業とカーナビ事業の徹底的な「パナソニック化」だ。これは業界内で、三洋ブランドに対する死刑宣告とされている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年11月21日
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