張氏は歴史研究関係者、書類関係者を含む110人近くの研究チームを組織し、10年間かけて日本、米国、英国など8カ国および中国の台湾地区を繰り返し訪れ、加害者側、被害者側、第三者側の一次資料を全面的に収集。2010年までに計4000万字、72巻の『南京大虐殺史料集』を相次いで刊行した。
これは現在世界で最も詳細で正確な南京大虐殺に関する史料集だ。元北京大学学長の呉樹青氏はこれについて「南京大学は国家のために計り知れない影響を及ぼす大きな事をした」と指摘した。張氏はこれを基礎に、チームを率いて3年間の努力を重ね、2012年12月に『南京大虐殺全史』を刊行。この重大な出来事に対する中国の学者の認識を全面的に明らかにし、日本右翼の謬論を深く批判した。
「史料に基づき歴史的事実を認めるべきであり、歴史を忘れてはならない」。心血を注いだこの力作について張氏は「歴史の真相を明らかにするのは、仕返しをするためではなく、歴史の教訓を受け入れ、友好的な未来を切り開くためだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月18日