鹿児島七ツ島メガソーラー発電所を見学する訪日団
3日に行われた鹿児島七ツ島メガソーラー発電所の見学は、今回訪日代表団に参加した黎正君が最も楽しみにしていたものだ。七ツ島メガソーラー発電所科学館2階のガラス窓の前で、訪問団たちは集中した様子でスタッフと通訳が語るソーラー発電所の原理の説明に耳を傾けていた。年間2万2000世帯もの家庭に電気を提供している同発電所はわずか6人の職員で29万個の太陽電池の管理およびメンテナンスを行っているという。これには、子供たちも驚きの声を上げ、争うように通訳を通してスタッフに質問をしていた。黒縁眼鏡を掛けた見るからに理系の男子といった雰囲気の黎正君は、「以前にも太陽エネルギー発電所を見学したことがあるが、こんなに大規模なものは初めて見た。日本の技術と管理はとても優れている。中日間はお互いに学び合うべきだと思った」と語った。
最後は、中国の学生が日本に到着したときに日本側が迎え入れてくれたのと同様に、会場の門に2列に並んで日本側の受け入れ先の家族を見送った。「絶対に中国に遊びに来てね!」「また日本に来るね」「連絡を取り合おう」の言葉とともに、繋がれた手をなかなか放さず、抱き合って別れを惜しんだ。わずか4日の短い日程ではあったが、双方は皆お互いに名残惜しい気持ちが生まれ、全員が目を赤くして涙を流していた。訪日団の代表を務める東莞中学の主任教員・謝想珍氏は、「交流の間、両国の子供たちと両親は非常に楽しく過ごすことができた。中日の次世代に友好的な交流の伝統が受け継がれ、将来両国と両国関係の発展のために貢献していくことを希望する」と語った。
中国少年友好交流訪日プロジェクトは京セラの創業者・稲盛和夫氏が提案したもので、1997年から実施されている。これまでに15回実施され、北京、天津、上海、広東の児童たち計390人が日本に招待された。代表団は日本各地の観光地を見学するほか、日本の文化や社会への理解を深めるため、日本の児童たちとの交流や日本人家庭でのホームステイなどが行われている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年8月7日 |