中国メディアが見る日本
日本では、寿命が延び、深刻な高齢化が進んでおり、一人暮らしの高齢者が増加している。日本の国勢調査の結果によると、2010年の時点で、65歳以上の高齢者のうち、15.6%が一人暮らしをしていた。このような状況を背景に、生活面や孤独死に対する不安から、新しいパートナーを求める高齢者も増加している。生命時報が報じた。
筆者は最近、ある日本の高齢の男性(72)に接し、「再婚相手として、中国人女性を紹介してほしい」と頼まれた。「あと20年以上生きたい。それに、熟年恋愛もしたい」と同男性は語る。
読売新聞の報道によると、結婚相談所「ツヴァイ」は最近、50歳以上を対象とした新コースとして「Begin’s(ビギンズ)パートナー」を導入した。2010年度の50歳以上の会員数が10年前と比べて2.4倍となったからだ。現在、50歳以上の会員は、男性4680人、女性1440人となっている。
同コースでは、カラオケや伝統的工芸品製作と組み合わせたパーティ、健康に配慮した薬膳メニューでのパーティなどを開催し、ライフスタイルや趣味が合致する人との出会いをサポートしている。パーティでは、オシャレをした参加者がまず自己紹介をし、お気に入りの相手を探す。そして、自由時間にその相手と直接交流することができる。中には、成功率を高めようと、健康記録を持参する参加者もいるという。
昔なら、社会の目や子供からの圧力から、再婚したくても及び腰になる高齢者が多かった。しかし、現在はメディアが積極的に報道し、若者も寛容な態度を示すようになっているほか、高齢者を対象にした結婚相談所などが次々に登場し、高齢者が再婚相手を探しやすい環境が整いつつある。紹介所などの入会金は決して安くないが、会員数は増加の一途をたどっている。例えば、35歳から中高年、シニアを対象とした専門の結婚情報サービス・茜会は、東京新宿に本社を構え、会員数が激増しているのを背景に、昨年は大阪支店もオープンさせた。同社の「一般コース」の入会金や登録事務手数料は合わせて3万1千円だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月16日 |