同じようなケースはたくさんある。多くの外国人留学生が中国にやってきてボランティアの軌跡を残している。21歳のトルコ人女性、盧夢莎さん(写真2)は、北京語言大学にやってきて約1 年になる。その間、盧夢莎さんは、積極的に貧困な山岳地域に赴き、子どもたちにトルコ語やトルコの文化を教えたり、宿題を見たりしてきた。別れの日、車の窓の外から子どもたちが次々と盧夢莎さんに向かって手を振り、大きな声で「先生さようなら」と叫んでいた姿が、盧夢莎さんの心を熱くし、今尚忘れられないという。
北京語言大学の教員で中国共産主義青年団委員会委員の呂婷茹さんは、「昨年、外国人留学生がクラブ活動に参加できるようになってから、本委員会に登録された外国人ボランティアスタッフはすでに64人に上っている。ボランティアスタッフの国籍は10カ国にわたり、自閉症に対するケアプロジェクトや北沙灘高齢者英語コーナーなどのボランティア活動に頻繁に参加している」と語る。
しかし、西田さんは外国人ボランティアとしてある悩みを抱えているという。西田さんは、「我々外国人ボランティアを受け入れている多くのボランティア活動にとって、宣伝の意義の方が実際の意義よりも大きい。でも本当はもっと実質的な仕事をやりたいと思っている」と語る。西田さんは北京の外国人ボランティア組織がより規範的に発展し、より良い存在になることを希望している。
「誰でもボランティアになることができるし、誰もが他人をいたわる心を持っている」と語る西田さんは、インタビューの間、何度も、「外国人ボランティアは中国人ボランティアと同じで、私も、私の仲間たちも温もりを人に伝えたいと願っている」と繰り返した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年5月27日
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