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北京週報>>中国と日本  
日本の幼児英語学習熱 「スタートラインで負けられない」の親の声

 

■「英語力」=グローバル化なのか?

英検受験者の幼児化は、グローバル化時代において多くの日本人が抱える焦りを映し出している。日本人は「英語力」という言葉まで独自に生み出した。長年、英語は日本人にとっての泣き所だった。米国教育試験サービスセンター(ETS)の報告書によると、日本人のTOEFLの平均点はアジアでワースト2位だ。現在、日本政府はグローバル時代における国際競争力の向上をめざし、社会の各層で「英語化」を推し進めようとしている。英語学習熱の背景にあるのは、「進学」や「就職」といったキーワードだ。日本企業が引き続き海外投資を推し進める中で、英語を話せる人材が大量に必要とされている。また一方で、少子化の加速に伴い、国内の労働力にも国際化が求められている。

日本の有名私立大学の慶応大学を卒業し、現在上海で働く横山宗幸さんは、日本人が思うグローバル化を体現したような経歴の持ち主だ。横山さんは、「英語と国際競争力は直接的に繋がっていると多くの親たちは信じている」として、「英語の勉強を始めたのは中学の時。その頃の日本は、今のような英語学習熱は見られなかった。英語は確かに重要だ。しかし、幼いときから英検を受けさせることがグローバル化への対応と言えるだろうか?」と疑問を呈する。横山さんからすると、英検受験の低年齢化ブームは少し行き過ぎだと感じるようだ。そして、横山さんは、楽天を例に挙げた。楽天は、グローバル化に備え、率先して職員に英語だけを話すように強制している。三木谷浩史社長は以前、「英語がわからない日本の会社はますます内向的になり、世界の潮流や動きから徐々に取り残されていく」という懸念を語っている。しかし、楽天内部で最近流行っている言葉は、「これは重要な事柄なので、日本語で話します」というものだ。これの何がグローバル化だろうか?横山さんは、「このような矛盾は英語の崇拝ブームの背景において、ないがしろにしている真相を露呈しているようだ」との見方を示した。(編集MZ)

「人民網日本語版」2014年5月21日

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