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中国の記者のインタビューを受ける日本の村田氏。 |
日本の学者である村田忠禧氏と粟屋憲太郎氏が22日、中国社会科学院近代史研究所で講演を行った。最近の中日関係の緊張をめぐり、釣魚島(日本名・尖閣諸島)、東京裁判、靖国神社など双方が注目する問題や争いの焦点について、北京青年報が両氏にインタビューした。
両氏は自国を心から愛し、世々代々の友好が中日両国の根本的利益の前提だと考えている。日本右翼勢力の言論と反対に、両氏は共に歴史と事実を尊重する原則に基づき、しっかりとした学術研究を基礎に、釣魚島、東京裁判、靖国神社などの歴史を客観的に見極めている。村田氏は「釣魚島は決して日本固有の領土ではない」と考える日本人学者だ。村田氏は著書で釣魚島がいかにして「日本の領土となった」かを指摘し、中国に対して国際司法裁判所への提訴を提言した。東京裁判研究の第一人者とされる粟屋氏は、東京裁判の判決を受け入れてこそ日本は国際社会に独力で向き合うことができるのであり、靖国神社でA級戦犯を参拝する行為は非難されるべきだと考える。
村田氏は22日、中国社会科学院近代史研究所で釣魚島をめぐる中日の領土紛争について自らの研究成果を紹介した。2013年6月出版の『日中領土問題の起源』で村田氏は、釣魚島は日本が中日甲午戦争(日清戦争)勃発の機に乗じて盗み取ったと指摘した。
村田氏は、現在日本は領土紛争の存在を認めない姿勢を続けることで、中国との政府間対話のドアを閉じていると指摘。このため中国に対して、国際司法裁判所に提訴することを提言した。国際司法裁判所が提訴を受理すれば、日本はこれを直視し、回答しなければならないからだ。