ドイツ国籍のハリウッド映画監督のクリス・D・ネイビー監督のドキュメンタリー『Diaoyu Island−The Truth(釣魚島の真実)』が、このほど輿論の注目を集めている。ネイビー監督は同作品に続き、第二次世界大戦の真実に関するもう一つのドキュメンタリー『フライング・タイガース』の撮影に着手している。
78歳のドイツ国籍のハリウッド映画監督、クリス・D・ネイビー監督はこのほどロサンゼルスで取材に応じた際に、「米国で生活しているドイツ人として、私は西側メディアが中国の歪曲報道を繰り返しているのを目にし、悲しみを覚えている。特に釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題に関しては、西側メディアを通してでは真の情報を得ることができない。これは西側メディアの、中国に対する全体的な偏見と関連している」と指摘した。
ネイビー監督は1995年に初めて訪中してから20年弱の時間を掛けて、ドキュメンタリー映画『神秘的な中国』(全10作品)を撮影した。魅力的なシャングリラからロマンあふれるシルクロード、「彩雲の南」と称される大理、「魚米の里」と呼ばれる揚州などを撮影した。ネイビー監督は「世界の言語」により、全世界に向けて中国を語った。ネイビー監督は、「『神秘的な中国』は世界で好評を博した。私は同シリーズの制作者として、西側メディアの釣魚島問題の不足に対して何かをすべきと感じた。これは『釣魚島の真実』を撮影した初志だ」と記者に語った。
この42分間の作品は、多くの歴史資料により甲午戦争(日本名・日清戦争)後に、日本が中国の釣魚島を強奪した歴史を説明した。ハリウッドで数十年間働いているベテラン監督のネイビー監督は、ドイツ人特有の細かさで大量の歴史資料を閲覧した。「図書館、公文書館、インターネットなど、資料のある所ならばどこにでも行った」中日関係の脈絡を整理するため、ネイビー監督は研究対象を、663年に日本と唐が朝鮮半島で交戦した白村江の戦いまで拡大した。『釣魚島の真実』は、米国が1951年の「サンフランシスコ講和条約」を調印した際に、中国の釣魚島返還に関する要求を無視したことを批判した。ネイビー監督は記者に対して、「米国は同盟国の日本に正しい行いをするよう促すべきだ。これは本作により、米国に伝えたかった情報だ」と述べた。
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