日本では、乱れた駐車を見掛けることはほとんどない。過疎でクルマが少ない地方でも、勝手気ままな駐車を見ることはない。日本人のマイカー購入は、最初に考慮するのは購入できるかではなく、駐車スペースを探すことだ。乱れた駐車による渋滞は、日本ではめったにない。またクルマの車種においても日本人は考えており、多くはミニバンかハイブリッド車だ。ミニバンは実用的、ハイブリッド車は低燃費だ。
■運転時にも列で並ぶ習慣
日本人はいつ「したい放題」クルマを運転するのか?例えば退職後、タクシー運転手となる人もいる。これは笑い話でない。日本人は「男は外、女は内」を崇めている。男性が外で仕事で稼ぎ、女性は自宅で夫を支え、子を育てる。それで一生を全うする。退職後、たくさんの退職金を得ながらも、タクシー運転手となる日本人男性は多い。タクシーの運転には多くの利点がある。時間を過ごし、小遣いを稼ぎ、好きな運転ができるのだ。
タクシーは業務用だ。日本人の目には、出退勤ラッシュ時には業務用のクルマだけが走っていれば、罪悪感はない。当然ながらそれも絶対ではなく、友人が遠方から訪れれば、マイカーで友人とドライブすることもある。
「列で並ぶ」意識は日本で根強く、どこでも見受けられる。3人集まれば列を作り、クルマ3台もしかりだ。2011年に東日本大震災が発生し、ガソリンが不足した。市民は十数時間かけてガソリンのために並んだ。その間、全員が秩序を守り、一切が自律していた。日本の道路は多くが2車線で、クルマは各自の車線で順序よく運転している。ウインカーは前もって出し、追い越し車線を利用し割り込むのはほとんど見られない。秩序を守るゆえ、自動車事故は少なく、小さなキズが付くこともましてない。筆者は大型バス運転手に何度か取材し、道を間違えたらどうするか聞いてみた。答は、間違えたら間違えた。前進を続け、次の交差点で曲がり、道を探すという。
■マナーで運転する日本人
運転中のゴミのポイ捨ては、日本では許されていない。車内にはゴミ箱があり、ゴミを入れ、自宅に持って帰る。また喫煙は休憩時にする人が多く、運転中にたばこを吸う人は極めて少なくなった。日本では、これらは他人に対する最大のマナーと考えられている。
日本で電車やクルマを利用することは楽しいとは言えず、たまに混雑や渋滞にも遭うが、少なくともいらいらすることないだろう。路上のどのクルマも、どの人も、交通ルールや交通マナーを守る意識が強い。他人に先を譲り、道路の秩序は良い。中国がいかにすればいいか、日本人の身の上から容易に答を探すことができる。たった今から、子どもから。あなた、そしてあなたの子どもに、交通マナーを守る意識があるだろうか?(編集HT)
「人民網日本語版」2014年2月19日 |