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北京週報>>中国と日本  
日本の誤った歴史観宣伝に警鐘を鳴らす

 

日本の文部科学省は先日、教科書の近現代史に関する検定基準を改定し、歴史に関連する問題を扱う際に政府見解を尊重するよう求めた。国際世論は、「新基準は、日本の歴史教科書を日本の誤った歴史観宣伝の道具にする可能性がある非常に危険な動向であり、日本の政治右傾化の表れでもある」と評価している。侵略の歴史を覆い隠そうとする日本政府の企みは、国際社会の日本に対する反感を招くことにしかならず、うまくやったつもりがかえって悪い結果を生んでいる。

歪曲され誤った歴史の正当化は非常に危険

日中友好8・15協会常任幹事で元高校教師の加藤富士夫氏は19日、記者の取材に応じた際、「教科書検定基準改定に強く反対する。生徒たちの歴史観に悪影響を及ぼすからだ。日本政府の誤った政策が生徒たちに与えるマイナスの影響を減らすために、今後さらに多くの日本の教師が、自己学習を通じ、生徒たちに客観的な真実の歴史を教えることを望む」との考えを示した。

福井県立大学名誉教授の凌星光氏は19日、記者に対し、「米国をはじめとする連合国軍が日本を接収管理する前、日本政府は大量の罪業の証拠を焼却した。戦後、一部右翼分子は書面命令の証拠などが見つからないことを口実に、南京大虐殺や慰安婦強制徴集など犯罪を否定した。過去、日本政府は国内外の世論に配慮せざるを得ず、反対を顧みず公然と悪事を働く勇気はなく、教科書検定にはある程度良心的な余地があった。しかし今は戦争経験者がますます少なくなり、日本社会全体が甚だしく右傾化し、侵略の歴史を改ざんしようとする右翼はますます勢力を強め、安倍内閣も思い切って検定基準を改定できるようになった。今後、右翼政府の誤った見解が教科書に無理強いされ、日本の軍国主義犯罪を反映した歴史の事実は覆い隠されることになるだろう。そうなれば、日本の若者と周辺諸国の若者の間で歴史認識問題上わだかまりを払拭できなくなり、日本の国際化と国際協力を甚だしく妨げる」。

日本の「子どもと教科書全国ネット21」事務局長の俵義文氏は19日、記者の取材を受けた際、「新検定基準の下で制定される教科書からは、南京大虐殺や従軍慰安婦など日本がアジアの隣国を侵略し植民地化した罪深い歴史事実が削除され、捻じ曲げられ誤った歴史が正当化される。今回改定された検定基準は、『近隣諸国条項』を有名無実化するものだ。安倍政権のこうした悪辣なやり方に断固反対する」との考えを示した。

「朝日新聞」紙は18日、北海道在住の75歳の読者が寄せた投書を掲載した。土井寿というこの読者は、「安倍首相の教育改革は非常に危険だ。その教育観は、日本の未来を担う青少年を、平和を希求し、真理と正義を愛する人間に成長させることではなく、『強い日本のための部品』となるよう教育することのように思える」と述べている。

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