「あまちゃん」の人気を受け、三重県鳥羽市の104人の海女さんが10月14日、伝統的な作業服姿で東京の繁華街「六本木ヒルズ」に登場し、「海女さん文化」の無形文化遺産申請のPRを実施、日本全国を風靡中の「海女さんブーム」を最高潮に到達させた。日本メディアは、一連の持続的な紹介とPRにより、より多くの若い女性が海女さんを志すだろうと判断している。海女さんという没落に向かう文化遺産が、これにより楽観的な未来を向かえることになる。
最後の忍者」、川上仁一氏
◆外国人から見た忍者文化
頭巾、黒装束、壁を駆け上がる類まれな技、暗殺に用いる神秘的な飛び道具、魔法のような忍術--これは世界の多くのアニメファンがイメージする、日本の忍者の標準的な姿だろう。しかし本紙の取材に応じた、「日本最後の忍者」と呼ばれる川上仁一氏は、スーツを着こなす礼儀正しい大学教授であった。
川上氏は忍者の歴史を流暢に語り、自らの忍術の修練についても堂々と語ってくれた。川上氏の目には、忍者としての誇りが浮かんだ。しかし川上氏は、「戦乱の時代は過ぎ去った。現代人にとって、多くの時間と力を使い、忍術を練習する必要はまったくなくなった。忍者はすでに、現代に適さなくなった」と語った。これは川上氏が引退を決意し、弟子を募集しなくなった根本的な原因だ。
最後の忍者として、数百年に渡り途絶えることなく継承されてきた忍術が、最終的に歴史の大河の中に埋もれるのを目撃し、残念に思うことはないだろうか。川上氏は記者のこの質問に対して、「忍術の修練の意義は、忍者が常人離れした身体的な力を養うことではなく、粘り強い冷静沈着な強い精神力を養うことにある。最も単純な例を挙げれば、地面に30センチ幅の細い道を描けば、誰でもこれを簡単に通過することができる。しかし崖っぷちに同じ幅の道を描けば、多くの人はこれを通過できないだろう。これは精神力によるものだ。放火・毒物・暗殺などの主な忍術の内容は、現代文明社会と相容れなくなり、継承を続ける必要性を失った。しかし忍術の精神的な意志を練磨・強化する面は、現代社会においてより一層重要になるだろう」と笑って答えた。
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