◆日本の細分化された医療施設
日本には大型の公立病院が少なく、個人の名前がつけられた診療所・病院があちこちに建てられている。個人の診療所・病院の分類は非常に細かく、例えば筆者が住んでいた所は高齢者が多かったため、接骨院が多かった。検査の種類も非常に細かく、例えば産婦人科の診療所では、検査可能な項目もあれば、不可能な項目もある。
日本の病院の営業時間は短く、休日も中国と大きく異なる。筆者の暮らしていたアパートの近くにあった歯科クリニックは、木曜日と金曜日が休みで、日曜日も休む場合がある。営業日は午後4時になると閉店することが多く、時には8-9時になり閉店することもある。日本の診療所には、営業日が記された掲示板がかけられており、休憩時間は診療所によって異なる。
◆安価な医療費
診察は非常に便利だが、予約が必要だ。病院側は患者の予約可能な時間を明記しており、その場で用紙に記入するか、電話で予約することができる。しかし診察する際、一部の項目は割高だ。筆者の同級生は親知らずが生えたため、歯科クリニックで診療してもらい、痛み止めをもらった。その他の検査項目も含まれたためか、自己負担額が4000円以上に達した。日本の最も一般的な薬だと、値段が1000-2000円に達し、自分で薬局で購入した場合は100%自己負担だ。しかし日本において、サラリーマン・OLの月給は25-30万円ほどで、焼肉店に行っても3600円は必要なため、医療費は国民の所得・消費水準からすれば受け入れやすい額となっている。
◆待ち時間が長い公立病院
日本人にとって、私立病院、診療所、公立病院にはそれほど大きな差がない。また個人の診療所は多く、利便性も高いため、近くの診療所を選ぶことが多い。そのため大病でも患わない限り、日本人が大型の公立病院に行くことは少ない。大型公立病院は全面的で、これが最大のメリットとなっているが、通常ならば付近の住民しか利用しない。公立病院は待ち時間が長く、事前の予約が必要な場合もあるからだ。筆者は大学病院に行ったことがあるが、人が多かったため授業に間に合わないと思い、個人の眼科クリニックに行った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月11日 |