9月に大阪市で、台風のため増水した川に飛び込み、流されていた男児を救助した中国人留学生の厳俊さんについての報道は、日本のネット上でも「良い話」として広く伝わった。日本の大阪府警察本部では、18日に厳俊さんに表彰状を贈呈し、勇気ある行為を表彰した。人民網が伝えた。
またNHKが31日に伝えたところ、日本の安倍晋三首相は厳俊さんに感謝状を贈呈する方針を固めたという。
9月16日の午後、9歳男児と中学生2人が大阪市北区の東海道新幹線の高架付近で氾濫した淀川の惨状を撮影しようとしていたところ、落としたカメラのSDカードを拾おうと川に近づいた男児が激流に飲まれ、300メートルほど流されてしまった。通り掛かった厳俊さんがそれに気付き、すぐに川に飛び込んで男児を無事救助した。
厳年さんが川に落ちた男児を勇敢に救った出来事は、当日の暴風雨が吹き荒れる悪天候の中で最も人を感動させる一幕となった。日本のSNSでは、多くの日本国民が厳俊さんの非常に勇気ある行動を称賛し、「心の優しい青年だ」、「中国に感謝する」といったコメントで溢れた。また、「中国人や日本人であろうと、みんな普通に善良な人は多い」、「二国間の関係がどんなものであっても、このような中国人は偉大だ」とするコメントもあった。また大阪府警察本部に対して、厳俊さんを表彰するよう強く求める声が多くの日本人からあがっていた。
中国のネットユーザーもこの留学生の行動に対して称賛の声を残しており、微博(ウェイボー・ミニブログ)では「勇気ある行動に国境はない」や「世界平和を心から望む、戦争は役に立たない!」といったコメントが綴られていた。また、「機会があれば、中国に住んでいる日本人で良いことをした人がいたら、ちゃんと表彰してあげればいい」という意見もあった。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年11月1日
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