東京電力は21日、放射性物質を含む汚染水が雨の影響を受け、福島第一原発の貯水タンク周辺の遮水壁から溢れ出ていると発表した。検査によると、汚染水が溢れ出た6カ所のストロンチウム90の濃度が暫定排出基準を上回り、汚染水が海洋に流入する可能性も否定出来ないという。人民日報が伝えた。
東電によると、6カ所でストロンチウム90の濃度が基準を超過しており、数値が最も高かった「H2南エリア」では1リットル当たり710ベクレルに達した。この濃度は暫定排出基準の約70倍、法定排出基準の約23倍に相当する。
国際原子力機関(IAEA)の専門家チームは21日に東京で記者会見を開き、環境省に提出した福島原発事故の除染作業に関する提案をまとめた報告書について説明した。
同専門家チームのレンティッホ団長は、「除染作業のみでは、日本政府の定めている年間1ミリシーベルトの長期目標を、短期間内では実現しがたい。除染は利益と負担のバランスを図り、現地住民との意思疎通を強化すべきだ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月22日 |