村上氏の作品は大衆向きで、人気があるため多くの読書を引きつける。
スウェーデン・アカデミーは10日、2013年のノーベル文学賞をカナダの女性作家アリス・マンロー氏に授与すると発表。受賞の期待が高まっていた日本を代表する作家・村上春樹氏は、今回も受賞を逃し、ファンらの間で落胆の声が上がった。中国の評論家・白◆(=ひへんに華)氏は、「村上氏の作品はほかの作品と比べて大衆向きで、人気があるが、『文学の純度』という点では、弱点があると言わざるをえない」と分析している。新快報が報じた。
毎年のようにオッズ上位、でも・・・
近年、村上氏は常に「ノーベル文学賞に最も近い作家」と言われてきた。今年はさらに、世界最大規模の英国のブックメーカー(賭け屋)、ラドブロークス社が9月初めに発表したオッズで1番人気となり、発表寸前までその座を守っていたため、「最も悲壮なノミネート者」となってしまった。これまでにも、村上氏は同オッズで度々3位以内に入ってきたが、受賞は一度もない。
今年、同オッズで1番人気となった理由について、英紙「ガーディアン」は、「最新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の英語版が2014年までに出版されるため、ノーベル文学賞受賞の期待を高めたのだろう」と分析している。
業界関係者によると、日本の出版社はほとんど毎年、村上氏が受賞した時のための準備をしている。この期待は昨年、頂点に達したが、結局中国の莫言氏が受賞した。
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