安倍政権は発足以来、日本の侵略の歴史を直視しないだけでなく、「侵略、南京大虐殺」などを教科書から抹消する必要があるとうわごとを言ってすらいる。外交学院の周永生教授は、歴史を極力覆い隠そうとする日本政府のこうした行為の深層には、日本の侵略戦争を反省したくないという動機があると指摘した。内心奥深くでは、特に日本の極右勢力は、あれは対外侵略ではなかったばかりか、逆にアジア人の「解放」だったと考えているのだ。「彼らは腹の中では、あの侵略戦争が中国、朝鮮、韓国、東南アジアを含むアジアの国々や人々に与えた深刻な苦難と損害について反省していない」。
一方張氏は、教科書改竄から、軍事大国への道を歩む日本政府の企みは明々白々だと指摘。「軍事大国への道を再び歩み、アジアで覇権を唱えるため、日本政府はまず侵略の歴史を認めず、若い世代の使う教科書を改竄しているのだ」と述べた。
懸念されるのは、かつて中国侵略戦争に参加した元日本兵がだんだん世を去り、また、日本の教科書があの時代の歴史を入念に回避し、歪曲までしていることで、あの時代の歴史を懺悔する日本人は間違いなく減っていくということだ。「懺悔する人が減っていくだけでなく、懺悔の考えを持つ人も減っていき、懺悔の声は小さくなっていく」と周氏は指摘した。
現在50-60歳の日本人は戦後の教育を受けており、日本が他国を侵略したことをまだ多少は知っている。だが教科書が変り、現在の多くの若者は歴史を知らなくなった。そうして泣くに泣けず笑うに笑えぬ、かつ警戒せざるを得ない現象が生じた。本来加害者の日本が、反省しないばかりか、反対に下の世代への教育を通じて、無理矢理被害者のイメージを作り上げているのだ。
日本国内の民衆に当時の歴史について正しい認識を持たせるために、日本の中国侵略戦争の真の被害者であるわれわれは、是非を転倒する日本側の数々のやり方にどう対処すべきなのだろうか?周氏は、この分野でわれわれができる事は多くあると指摘。「南京大虐殺の実証的研究に対して、国は特定予算を拠出して歴史旧跡の保護に力を入れ、長期間この分野に一定の予算と人的資源を投入すべきだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月17日
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