内蒙古(モンゴル)自治区包頭市から100キロ離れたバヤンノール市ウラド前旗アラベン沙漠地区で、みずみずしい緑化地帯が広がっている。草木が生い茂り、鳥獣が群れをなす。6年前、一帯は不毛の地だったが、在日学者・郭試瑜氏(61)とモンゴル族の同級生がその風景を変え始めた。日本在住20年以上になる郭氏は、退職前は昭和大学医学部准教授を務めていたが、現在は荒廃する砂漠の緑化をライフワークとしている。人民網が伝えた。
郭氏はこの6年間、自費で計200万元をつぎ込んだ。日本での臨時収入によるものだ。友人の色登氏、在日中国同級生総会の陳洪源・会長もそれぞれ10万元寄贈した。退職後も4、5校で講義を掛け持ちする郭氏。彼の砂漠緑化ボランティアを知った日本人同僚は「偉大だ」とたたえ、兼職先を積極的に紹介した。
在日中国同窓生総会会長を歴任した郭氏は人望が厚い。日本の各学界の専門家50人以上を集め環境エネルギー研究所を立ち上げた。学界を越えた協力により、さらに多くの優れた技術を生み出し、緑化事業を継続したいと望んでいる。
「調和には3つの段階がある。人と自然の調和。人と人の調和。人の内心の調和」と郭氏。荒廃した沙漠緑化を通じ、郭氏は人生の理想の境界を学んだ。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年5月6日 |