ドイツ・ローバルおよび地域研究所の倪寧霊博士は「日本の政治屋による靖国神社参拝はすでに周辺国の強烈な抗議を招いており、日本右翼による釣魚島海域侵入によってこうした緊張が一段と激化した」と指摘した。
■専門家論評:楊伯江・中国社会科学院日本研究所研究員
国会議員による靖国神社集団参拝、右翼分子による中国の釣魚島海域での挑発・騒動といった具合に今日の日本はどんどん隣国に対する姿勢を強硬にし、周辺との関係に対立をもたらしている。こうした現象の背後には現実の政治的利益による後押しもあれば、集団的な観念・認知の問題もある。一歩一歩強まる日本のこうした挙動は、すでに地域政治に悪い結果を引き起しているし、今後も引き起し続ける。中日関係の立て直し、韓日関係の改善が一段と困難になるのは必至で、この地域での日本の孤立も同時に深まる。
日本は戦略文化の独特な島国で、他国との衝突や摩擦で妥協のすべがない際、伝統的に意志疎通とウィンウィンによって問題を処理することには長けず、爆発的、壊滅的(自壊を含む)方法によって、摩擦を解決するのではなく終息させる傾向がある。歴史を振り返り、今日の日本と照らし合わせると、隣国および米国は「全面的な正常化」の過程での日本の未来の方向性に懸念を感じているはずだ。
「人民網日本語版」2013年4月25日 |