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北京週報>>中国と日本  
木寺昌人大使単独インタビュー「外交に魔法や奇跡はない」

木寺大使の記した「和」の字。インタビュー終了時に「一言または一字で中日関係に対する木寺大使の期待を表現していただけないでしょうか?」と聞くと、木寺大使は秘書から手渡されたサインペンで記者のノートに「和」の字を書き、署名もした。

 記者:どのような方法で両国間の関係を改善しますか?

 木寺大使:人と人との交流が極めて重要です。より多くの中国の友人たちに本当の日本を理解してもらい、日中両国が調和のとれた付き合いをすることは、日中両国民にとってプラスです。この点をさらに多くの人に説明したいと思っています。青少年交流の促進が極めて重要です。未来を担う若者同士の相互理解も大変重要です。私としては初めて大使に就任し、外交の第一線で働くことに喜びを感じています。外交官の主たる仕事は海外におもむき、現地の政府や市民と交流することです。現在の仕事は私が外務省入省以来ずっと待ち望んでいた仕事であり、本来の仕事に戻ったような気がしています。

 ■期待「王毅外相と共に日中関係を改善したい」

 記者:駐中国大使の人選は曲折を経ました。就任にあたりプレッシャーは感じましたか?

 木寺大使:現在日中関係は依然困難な状況にあります。2012年12月25日に駐中国大使として北京に着任した際、重任を担っていることを感じました。この気持ちは現在も少しも変わっていません。私は中国の専門家ではありませんが、外務省の仕事の中で多くの経歴を積み、中国に来る前は外務省官房長、内閣官房副長官補を務めました。こうした仕事は私に良い外交経験をもたらしました。

 日本と同様、中国は縁を重視する国です。1986年に私は中華全国青年連合会の招待で訪中し、北京、西安、上海、四川などに行きました。

 北京に着任した際、当時私たちの通訳兼ガイドをしてくれた中華全国青年連合会の幹部と20年ぶりに再会し、旧交を温めました。

 この他、外務省中国課首席事務官を務めていた21年前、唐家セン氏(中日友好協会会長)、王毅氏(外相)、武大偉氏(中国外務省朝鮮半島問題特別代表)、程永華氏(駐日大使)らと共に仕事をしました。彼らは今も中国外交の第一線で活躍しています。こうした中国の友人との縁が現在まで続いていることを嬉しく思います。今後の仕事の中でも、みなとの縁を重んじます。

 記者:王毅氏が外相に選出された後、連絡は取られましたか?

 木寺大使:4月3日に中国の国家指導者が人民大会堂で各国の駐中国大使を接見した際、他の駐中国大使と共に王毅外相と会いました。ボアオ・アジアフォーラムに参加した際にも、王毅外相と話を交す機会が数回ありました。私は王毅外相にお祝いの言葉を述べ、日中関係のために引き続き共に努力する考えで一致しました。

 記者:王毅氏の外相就任は中日関係にどのような進展をもたらすとお考えですか?

 木寺大使:約20年前に私は王毅外相と付き合いがありました。現在も王毅外相の取り組みの成功をとりわけ望んでいます。王毅外相は駐日大使を務めたことがあり、日本を大変理解しており、日本の友人も多くいます。私を含め、そうした日本の友人はみな王毅外相と共に、1日も早く日中関係を改善することを期待しています。王毅外相は日中関係の発展に貢献してきた人の1人であり、私個人として大変尊敬しています。

 ■四川の印象「大学の講義をさぼりパンダを見に行った」「成都の火鍋が好き」

 記者:四川についてはご存じですか?

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