結婚適齢期をすぎても結婚できない「売れ残り」女性について、北京在住のフリーライター林秋子さんは過去に、中国と日本は異なる発展段階にあるが、本人の意思にかかわらず自立して「売れ残り」となる女性がますます増えていくことは両国に共通している、と指摘する文章を発表した。中国新聞網が伝えた。
文章の要旨は以下の通り。
日本でも近年、「売れ残り」女性の婚活は、伝統的な結婚相談所から現代のネット婚活、結婚相談所主催の婚活パーティーから異業種交流パーティー、農村へのお見合いツアーと、実にバラエティーに富んでいる。だが日本の「売れ残り」女性は一向に減る気配がない。
もとを正せば、日本の「売れ残り」女性が増える原因は男性側にある。近年、日本は長引く不況を背景に、ほとんどの男性は一つ上の世代ほどお金を持っておらず、自信を喪失しているが、男としてのプライドを失ったわけではない。このため、失敗を恐れ、女性に対し積極的にアプローチできない男性が増えている。自分より経済的に成功している女性など持ってのほかだ。日本には、こうした男性を表す「草食系」という言葉まである。
日本では経済成長の中で、女性が大きな変化を遂げた。努力家で向上心を持った女性は日増しに成功し、社会的地位を築くようになった。一方、こうした変化になかなかなじめない男性の心理的なジレンマが恐らく「売れ残り」女性を増やした真の原因だろう。
中国にも似たような状況がある。中国でよくお見合い番組を見るが、出演者の男性は「いまの中国の女性は結婚に家や車、財産、地位を求め、現実的すぎる。お金や地位がない男性の結婚は難しくなっている」と強調する。
一方、多くの「売れ残り」女性を取材してきた中国人の友人は、ほとんどの女性は別に欲張っているわけではないという。こうした女性の中には、院卒など高学歴で、条件の良い職業に就いており、現在も将来のキャリアアップに向け努力している人が多い。単に自分と釣り合う男性を求めているだけなのだ。
しかし多くの男性はそこまで優秀な女性を求めてはいない。優秀ではなくともまめで気立てが良ければそれでいいというのが本音だ。中国と日本は異なる発展段階にあるが、社会の発展に伴い、本人の意思にかかわらず自立して「売れ残り」となる女性がますます増えていくことは両国に共通している。(編集YT)
「人民網日本語版」2013年2月22日 |