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第8回中国人の日本語作文コンクール授賞式写真。日本僑報社提供 |
1月10日、日本僑報社・日中交流研究所は今年の「中国人の日本語作文コンクール」の実施要領と募集要項を発表した。9回目を迎えた今回は、昨年以来の日中関係を考慮し、日中平和友好条約締結35周年の節目の年に相応しいテーマにすべく、主催者は「日中関係を一日も早く正常に戻すためには、感動を軸に、“プラスのエネルギー”を」との願いを込めて、「中国人の感動、日本人の感動」というテーマが選ばれた。
この日本語作文コンクールは、日本僑報社日中交流研究所が主催し、在中国日本国大使館、中国日本商会、人民日報社人民網、中日友好協会及び日中協会など日中友好7団体、NPO法人日中交流支援機構などが後援、株式会社ドン・キホーテ、安田奨学財団と朝日新聞社が協賛して行われる。
このテーマが選ばれたことについて、主催者の日中交流研究所所長段躍中氏は、次のように述べている。
両国の関係が揺らぐ今こそ、普通の市民、文化人、そして次世代を担う若い人々が、原点に立ち返り、正常化へのスタートボタンを押し直す必要があります。また、その近道は、これまで交流に力を入れ、その大切さを知る人々が、これまで得た感動を人々に率直に語り、伝える努力、活動の中にあると、われわれは信じます。それは、草の根の段階で両国民の太い絆と理解が生まれている、何よりの証拠です。
私たちは、第9回コンクールのキーワードとして、“感動”の二文字を提示して、コンクールを実施します。日中関係を一日も早く正常に戻すためには、感動を軸に、“プラスのエネルギー”を生み出していく事が、何より待たれます。
第9回中国人の作文コンクールへの応募資格は、日本留学経験のない中国人学生。最優秀賞(日本大使賞)一人のほか、一等賞、二等賞、三等賞は合計60名、さらに佳作賞50名が授与される予定。最優秀賞の受賞者は日本に一週間招待される。また受賞作は作品集として本にまとめられ、日本僑報社から出版される。
作文の応募形式は電子メールで、文字数は1500字から1600字まで。5月7日から受付け、5月31日締め切り。その他、詳細は主催者のウェブサイトを参照:duan.jp/jp/2013.htm
この「中国人の日本語作文コンクール」が始まったのは2005年、今年で八回目を迎える。このコンクールでは受賞者が選出されると同時に、受賞作は作品集にまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版されたコンクール受賞作品集である『日中友好への提言2005』『壁を取り除きたい』『国という枠を越えて』『私の知っている日本人』『中国への日本人の貢献』『メイドインジャパンと中国人の生活』『甦る日本 ! 今こそ示す日本の底力』『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?』の8冊の受賞作品集は、出版後日中両国で大きな反響を呼んだ。とくに『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」の一つに選ばれた。
「人民網日本語版」2013年1月14日 |