(3)友好交流の堅持。日本政府の「島購入」によって引き起こされた中日関係の膠着状態は、両国の各分野の交流の全面的な中断と国民感情の深刻な悪化をもたらした。現在の情勢の下、中日関係は流れに逆らって舟を進めるようなもので、進まなければ押し戻されてしまう。民間友好は常に中日関係の特殊な優位性である。われわれは引き続き伝統を発揚し、各々の優位性を発揮し、団結協力し、民間友好・交流を力強く推進し、たゆまず両国民間の相互理解を増進し、国民感情を改善し、両国関係の改善と発展に良好な環境と条件をつくるべく努力しなければならない。
河野洋平氏 河野氏は挨拶で「2012年は日中国交正常化40周年だったが、両国関係には双方が見たくない局面が生じた。日中は隣人だ。両国の経済協力は日増しに緊密化し、中国に進出した日本企業は2万社を超えている。日本経済の発展には中国との協力を切り離せず、中国も同様に日本を切り離せない。昨年末に自民党が総選挙で勝利した。新政権にとって最重要の取り組みは経済振興だが、経済回復を実現するにはまず日中関係を改善すべきであり、さもなくば目標の達成は難しい。今年は日中平和友好条約締結35周年であり、双方は35周年にふさわしい雰囲気づくりに努力すべきだ。経済界が知恵を結集し、交流と協力を通じて、日中関係に新たな活力を注ぐことを希望する」と述べた。
張富士夫氏
乾杯する来賓(左から順に江田氏、谷垣氏、程大使、張氏、河野氏) 張氏は日中経済協会の昨年の対中経済貿易交流を振り返った上で、日中関係の現下の困難を克服し、戦略的互恵関係を引き続き発展・深化させる希望を表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年1月9日
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