麻生太郎副総理・財務相が2日-5日にかけ、ミャンマーを訪問した。麻生氏は訪問期間中、日本がミャンマーに対して持つ約5000億円の延滞債権を解消する意向を表明したほか、3月末までに500億円の円借款を供与するとした。麻生氏はまた、第二次世界大戦の戦没者が埋葬された日本人墓地を参拝した。解放軍報が伝えた。
中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は「政権を取り戻した自民党は、国内外に向け一連の新政策を提示している。例えば安倍氏は就任後まだ米国を訪問していない。日本にとって最も重要な日米関係がまだ明確化しないうちに、日本はまず周辺外交に着手し、経済的な手段で周辺国家を取り込み、日本に有利な環境を作り出そうとしている。麻生氏のミャンマー訪問もこれを目的としたものだ」と語る。
高副所長は麻生氏の日本人墓地参拝について、「保守的な右派政党である自民党は、間違った歴史観を堅持しており、第二次大戦中に日本軍が犯した数々の罪を認めたがらない。麻生氏のミャンマー訪問はもともと経済外交がメインのはずだったにもかかわらず、自民党の元総裁・安倍内閣の副総理である麻生氏は自分の意見を通して日本人墓地を参拝した。このような右傾化には警戒が必要だ。ここからも、周辺国との関係を緩和しようとする一方で、間違った歴史観を頑固に堅持しようとする安倍政権の二面性が見て取れる」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月6日 |